東京ハードボイルド

インターネットを使い始めてからもうすでに20年以上の月日がたっていると考えるとなんだかぞっとする。

ネットショップの銀行振込決済ははたして必要なのか


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注文して放置される支払

フリーで受けているネットショップのコンサルティングのクライアント様からこんな相談が入った。
「銀行振込の注文のキャンセル率が高くて困った」
これはネットショップ運営者なら必ず陥る問題である。これよりひどいのは代引きの受け取り拒否だ。送料だけ無駄に持って行かれるパターンがある。法的に訴えれば回収することも可能だが、そこまですることによる労力を考えれば、事前にそういう事態を防げた方がよいに決まっている。はたして売上に良い影響をもたらし、現金回収も確実な決済方法とはどういったものなのだろうか。

ネットショップの決済方法

ネットショップと言っても色々あるが今回はYahoo!ショッピングベースで考えたうえでの決済について。もちろんショップによってさまざまだが、デフォルトで用意されている方法でお伝えしたい。

クレジットカード決済

一般的に利用者のほとんどはクレジット決済を使用している。経験上およそ60%の注文者はクレジットカード決済を選択している。amazonの利用者などは90%ぐらいはクレジットカードだと感じる。利用者側としても一度カード情報を登録しておけば自動的に手続きが進むので簡単で便利だが、ショップ側としても確実に代金回収ができるメリットがある。決済システム上、実際にこの代金が販売者に入るのが翌月末などになるため現金仕入れなどで運営しているショップにはあまり好まれない場合がある。基本的に備えていないといけない決済方法である。

代金引換

商品を発送して受け取る際に商品代金を支払うシステムである。10%ぐらいはこの方法での注文となる。代金を払ったが商品が送られてこないトラブルを防ぐためにお客様に選択される支払方法。大体の場合代引き手数料を払うことになる。ショップ側としては受け取り拒否されて強引なキャンセルの挙句、送料だけを負担しないといけなくなるのでデメリットが大きい。

銀行振込

5%ぐらいがこの方法で注文してくる。前述した様に、振り込まれない状態で放置され、確保した在庫が無駄になるケースもあるためショップとしてはデメリットも大きい。ネットバンキングなどを日常的に使っている人が利用するならまだしも、ATMへ行って振り込むパターンの人が銀行振込を選択すると手間がかかり過ぎる為、放置してしまう人の気持ちもわかる気がする。

コンビニ決済

最近は特に増えている。10%ぐらいはコンビニ決済になっているが、ネットで注文後にメールで送られてくる情報を持ってコンビニに行ってレジで精算するパターンだが、カタログ通販のように払い込み用紙が送られてくると思い込んでいるマイルールな人がいるので、時々支払わないまま放置される。セブンイレブンとその他のコンビニで手続き方式が若干異なっているため支払方法を電話で説明しなければならないことが多い。

モバイル決済

ドコモ、au、ソフトバンクそれぞれのキャリア会社の携帯電話料金の支払い時に一緒に引き落とされる支払方法。今年一番伸びている支払方法で利用者側からしても非常に便利で、ショップからしても確実に回収できるが、若干手数料が高く、ショップ側が負担する場合は利益を考えて導入する必要がある。

電子マネー決済(Suica、Edy、Yahooマネーなど)

各種存在するが利用者側がチャージしている電子マネーからの引き落としとなる。これも確実な決済方法であるが浸透していない。

大きく分けるとこのような感じなのであるが、概ね楽天なども同じような感じである。

ショップ側として支払われないリスクがあるのは銀行振込と代引きだが、詐欺などに合う可能性があるのはクレジットが一番危険である。コンビニ決済も支払期限を過ぎるまで払われないと手続き番号が無効になるので、どれをとっても本来ならノーリスクな支払方法は無い。
利用者側からしても代引き以外の支払い方法だと商品が届けられないリスクがあるので、どれがいいとは一概に言えない。

モラルやリテラシーが低い客を寄せ付けない

一番の対策方法は「おバカさんを寄せ付けない」サイト作りが大事だ。スマホが普及するまでのネットショップ運営はリテラシーが高い利用者が大半を占めていたので、個別対応しないといけないような悪質な未払いなどは少なかった。激安品を売ってる店やヤフオクなどはリテラシーが低い利用者がすでに蔓延していた。現在もその類のショップはヘンテコな利用者に頭を抱えている。
保土ヶ谷モックセンターのこの記事がそれにあたる。

hodogayamockcenter.hatenablog.com

条件反射的に見た感覚だけで買い物してしまう人は後を絶たない。その都度対応方法を考えていてもきりがないのだ。人間には恐ろしいほどの果てしないバカがいることを前提にネットショップは「おバカさんでも気持ち良く買い物できる環境」を作ることを念頭に置いて、おバカさんを愛していかなければならない。

現実的な対応策

色々調べた結果、銀行振込決済はすでに大手ショップはやってないことが判明した。amazonはもちろん楽天市場やYahoo!ショッピングに出店している人気ショップでもやっていない店がほとんどである。したがって、クライアントへは廃止を提案した。

メールや電話で支払催促をして購入したはいいが、難癖つけて返品しようとする利用者も少なくない。そんなことになるくらいなら全体のシェアから考えると廃止するのが一番明確な解決策となる。

ほとんどの利用者は良心的で気持ちの良い買い物を望んでいる。ショップ側も対応のクオリティを上げる形で気持ちの良い仕事をしたいと心がけるべきである。

電子商取引法ハンドブック

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