東京ハードボイルド

インターネットを使い始めてからもうすでに20年以上の月日がたっていると考えるとなんだかぞっとする。

そんな私も勇気があることとずうずうしいことを勘違いすることだってあるかもしれないよ


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先日、道を歩いていると道路を横切る車がクラクションを鳴らしていた。けたたましくクラクションはなり続けている。
なんだろうと思ってみてみるとピカピカのBMWの前をのらりくらりと自転車で走るおじいさんがいた。完全に車道をふさぐような形で自転車のおじいさんは走っている。BMWのドライバーも初老の男性だが、運転席で何か叫んでいるようで口が動いていてカンカンに怒っている。
言ってみれば激怒である。
 
それを道端で見ている私は興味本位でガン見している。そして、自転車のおじいさんは満面の笑みである。
 
BMWのドライバーが堪りかねて窓を開けて叫んだ。
 
じじい 邪魔だ どけ 殺すぞ 
 
何のひねりもなく、ストレートに怒りを表現している。「大目玉」である。しかも殺意をあらわにしている。だがおじいさんは意に介せずと言った感じで、至極のんびり走っていた。まるで雲にでも乗っているように優雅に、そして軽やかに。
 
私には小さな声で自転車のおじいさんが言葉を発したのが聞こえた。
 
もう死んでんのよね~
 
どうやら彼は死んでいるようである。意味が分からん。
 
のらりくらり走っていたおじいさんは右折して小さい路地に入っていなくなり、クラクションを鳴らしていたBMWは物凄い勢いでタイヤを鳴らして走り去っていった。どう見てもカルシウム不足である。
 
死ぬ気になったら何でもできるなんてことをよく言ったもんであるが、すでに死んでると思うとなんでもできると言うことを彼は実証して見せた。
 
そして、私が思い出したのは「嫌われる勇気」と言う本のことだった。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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嫌われたくないと思うから自分に制限をかけてしまい思うように生きられなくなると言った当たり前のことを、わざわざ会話形式で文章化している大変読みにくい本だったが、嘗てベストセラーとなり有名な本である。
 
おそらくこのおじいさんもその「嫌われる勇気」と言う本を読んでいるに違いない。そうでなければ、勇気があると言うだけではあんな無謀なことはできない。普通の神経をしていたら、人に迷惑をかけていることによる自責の念やら罪悪感に押しつぶされてしまう。
 
もしくは彼は本当に死んでいて、実際に私が見たのは幽霊だったのかもしれないが、もしもそうならそれはそれで普段見れないものが見れてよかった思う。
 
 そう考えてみると好かれようと思って生きているわけではないが、気が付いたら嫌われるようなことをしないように生きている。故意に嫌われようとして生きるのは楽しくは無いような気がするが、気を使って生きるのはそれはそれで息苦しくもなりそうなものだ。幸せになるにはなかなかうまく行かない。

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

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自転車のおじいさんもBMWのおっさんも大して変わらない人なのであるが、立場が違えばどちらかが嫌われて、どちらかが好かれたり。いつ自分がどんな立場になったりするのかわからない。
 
嫌われるのか、好かれるのか。
 
どっちにもなりたくないが、そういうわけにもいかないのかもしれない。
それが生きていると言うことなのだろう。

 

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