東京ハードボイルド

インターネットを使い始めてからもうすでに20年以上の月日がたっていると考えるとなんだかぞっとする。

帰宅時の電車の車窓にうっすら反射して映る隣の人をガン見すると言う名の賭け


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私は恐ろしいほどに定時に帰る。

定時に帰らない人の方が恥ずかしいと思わせるぐらいの勢いで

堂々と定時に帰る。

だからか知らないが、給料を下げられた。残念でならない。

だが、それでも定時に帰る。

ほかの社員には真似できない。

現代社会で何故そんなことが可能かと言うと、

この会社のネット通販担当は私しかいないからである。

私の仕事を理解している人は誰もいない。

この会社は何の知識もないままネット通販担当の社員募集をかけて

何の知識もないまま無茶振り同然で

「うちの商品をネットショップで売りたい」

と言うことで求人をだして一人だけ入れてみました的な存在となり、

私のやっている仕事がなんなのか誰も把握していない。

だから面倒な仕事は外注先に振ってしまえば

何もすることが無いのである。

したがって、普段は仕事をしているふりをしながら

このブログを入力しているわけである。

 

上司などの社内の人に、少し私が仕事の説明をすると

「いやー、メカ弱いんだよね」

とか

「まったくワシはアナログだからなぁ」

なんて言いつつ逃げ出す老人みたいな人だらけの職場だから、

プログラミングもwebデザインもできない私でも

パソコンの大先生なのである。

肩書を聞かれたらハイパーメディアクリエーターと言っても

なんとなく信じてもらえそうな勢いである。

ちなみにパソコンをメカと呼ぶ人間が絶滅するのはいつごろなのか。

 

2000年から16年が過ぎようとしている今でさえ

そんな会社が存在することに驚きを隠せないが、

驚いてばかりもいられないのである。

 

メカ苦手とかアナログだとか言っている割には

スマホでスケベー動画を見る方法は勉強済みなのが

人間と言う生き物なのであることは十分承知だが、

出来ないとかやりたくないとか言っていても

逃げ切ることができる世代と言うのはおめでたい人ばかりである。

思わずブレーキとアクセルを踏み間違えて人を殺めても

メカ苦手と言って済ますのだろうか。

 

おそらく私の同世代である40代の人間は

パソコンが苦手なんて言っている人は

だいぶ少なくなっているとは思うが、

それでも全く触れないと言う人も多少はいるだろう。

そういう人は今後食えなくなってくると思うのだが、

それに気が付かないまままスマホでスケベー動画だから性質が悪い。

そういう人がスマホでネット通販を利用して

変なクレームの電話をしてくるタイプなのである。


今回はそんなことがテーマではなく

定時で帰宅するとしても最近は夜なので

会社を出るとすでに外は暗い。

しかも寒くて電車は混んでいると言った

どうしようもない状況である。

こんな状況に遭遇するようなレベルの人生しか

歩んでこなかった自分の情けなさを身に沁みながら、

下唇を噛みしめて早くたくさんの人が下りて

少しでも混雑から解放されたいと耐え忍ぶのである。

 

大体その混雑の中でも、どれほどの人数が私と同じように

電車を何台も乗り継いで遠くはるばる

終点の駅まで合計2時間かけて帰宅するのか。

そんな奴はそれほどいないと思っている。


現に終点で降りる時には乗った面子とは

大幅に違う面子しか乗っていない挙句に

人数は乗車時の5%以下である。

途中で狂ったようにみんな降りていくからだ。

こんなことなら郊外がもっと発展して働くところが増えれば、

あんまり電車が混雑しないんではないのかと思う。

 

そんな不快極まりない電車の中の時間を

少しでも有意義に過ごそうと考えるのであるが、

あまりに混んでいると常識的に考えてスマホいじるのすら

マナーとしてどうなのかと考えてしまう

小市民で小心者で小龍包好きの私は、

スマホも出さずに吊皮をぐっと握りしめておもむろに車窓に映る自分を見る。


そんな時にふと気が付いたことがある。

 

外が暗いと車窓に割と鮮明に自分の姿が映るが、

外が明るいと光であまりきちんと映らないのである。

そんなガラスの中年時代の破片が胸へと突き刺さるわけだが、

よく見ると自分の横のつり革を握っている

OL風の女性がとても美しく綺麗な時があるが、

さらによく見ると隣のOLもガラスに映っている

私をガン見しているときがある。

 

しかし、目が合うと気まずい。

 

ガン見しているOLをガン見すると

ガン見をOLはやめてしまうのでこちらもガン見しないようにするのだが、

ふとした拍子にまた目が合って、

ガン見からのガン見逸らしと言うなんだかわからない状況が発生する。

 

これは電車内あるあるであり、

よくあるネタなのであるが、

私ほどの通勤時間に楽しみの見いだせない人間にとっては

気まずいどころか逆手にとって楽しんでしまおうと画策するのだ。

まずは手ごろなOLを探して隣のつり革ポジションをゲットする。

そして、初めは不審に思われないように網棚の上の広告に目を凝らす。

 

網棚上の広告のキャッチコピーを読んでいるような目線で、

ちらちらと窓ガラスを見始めて、

そして窓ガラスの向こうに何かを見つけたように

視線を窓ガラスに持っていく。

ここから始まるのである。ガン見である。

 

視線はどう見てもガン見なのだが、

ガラスの向こうの車窓の景色を見ようとしているようにも見えなくもなく、

それでいて空を見つめて考え事をしているのかのごとく凝視することにより、

逆に不審者風味を拭い去ることが可能。

 

若ければそうした出来事から恋が始まったりするのかもしれないが、

こう見えても若くないのでそこに生まれるのは

ただのガン見合戦である。

それはひとときの心理戦であり、敗者の生まれない勝負でもある。

下手すれば「うへぇ、オッサンキメー」と罵られる可能性もある。

もっと深刻な事態に発展した場合は、逮捕も覚悟しなければならない。

人生を賭したギャンブルなのだ。

 

世間はもうすぐクリスマス。

ハードボイルドな男は、寒いのと待たされるのは苦手だが、

それなりに街が色づくことに心も踊ることもある。

 

定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)

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