東京ハードボイルド

インターネットを使い始めてからもうすでに20年以上の月日がたっていると考えるとなんだかぞっとする。

逃げるは恥だ。一つも役に立たん。だから初めから戦わないことを少しでも考えろ。


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人生と言う物を一度きりとするならば、
人間は間違いなく消耗品となるが、
思った以上に消耗するスピードは遅い。

そう思っているうちは人生なんてものを
正しく理解できていない可能性がある。

 

例のあいつは我々に「消耗しているの?」なんてやさしく聞いてくるが、
どこにいようがある程度消耗するってことなのは違いない。
消耗するのが怖くてやみくもに田舎に逃げる人生よりも、
消耗の仕方にこだわる方が男の生き方としては腹が据わっていて然るべきだ。

 

あいつが捨てた街、「東京」で今日も

消耗する方法にこだわっている奴らはたくさんいる。

その瞬間、消耗を覚悟すれば右も左も上も下もない。

朝の通勤電車で男たちは今日も消耗している。
京浜東北線、川崎から蒲田の間で人身事故が発生したと言う
時々出くわす面倒くさい状況に差し掛かる。
電車は鶴見で停車し、再度動く見込みはまだない。

 

そんな時、ある男は颯爽と電車を降りて
ほかの手段で目的地へ急ぐのだ。
その選択は責任感の強さの現れで、遅れることにより考えられる
デメリットを最小限に抑えようと言う考えから起こる。
しかし、あきらかな消耗である。
時間をかけて代替輸送の京急へ乗り換えるか
金をかけてタクシーで目的地へ向かうか。
いずれにせよ消耗なのである。

 

それを横目で眺めていたある男は電車を降りて行った人の座っていた席へ座る。
そして、おもむろに本を取り出して読み始める。

お気に入りの文庫なのか、汚れたブックカバーが付いている。
おそらく、もう遅刻を覚悟したのだろう。

それは悪く言えば諦めであるが
これも一つの前向きな覚悟と言えるだろう。
楽観なのか達観なのかは別として
消耗しないためには最善策である。

 

電車が停止して10分が経過しようとしていた。
車内アナウンスが語りだす。

調べたら人身事故じゃなかったから電車動きます。

だとよ。

覚悟を決めた男は消耗せず目的地に時間通りに辿り着いた。

いや、覚悟ではなく真相は「経験」である。

覚悟を決めたかに見えた男は
10分から15分の遅延を常に計算に入れて、行動しており
覚悟ではなくそれは経験から導き出された

余裕と自信と信念で出来上がっていた

必然であったのだ。

そして、颯爽と乗り換えていった男たちは
早い段階で運転再開されたことを知らないとすると
それはそれで判断が誤っていたことを知る由もなく
消耗した何かだけが目の前に残るのだ。

消耗しない男はいつも静かだ。

 

何処に居ても消耗する奴は消耗し、消耗しない奴はそうじゃない。
むしろ消耗から逃げるような生き方をするような
オカマ野郎に成り下がるぐらいなら死んだ方がましなのだ。

合理的に見せているが自己暗示で嫌なことから
目をそらしているだけなのは明白だ。

ハードボイルドな男は東京で消耗することを快楽と呼ぶ。

 

プラレール S-33 E233系京浜東北線

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