東京ハードボイルド

インターネットを使い始めてからもうすでに20年以上の月日がたっていると考えるとなんだかぞっとする。

ネットショップの10年後を予測するために10年前を思い出してみる


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もう10年ほど前の話であるが、私がネットショップの仕事を始めたころ、楽天オークションでやたら目立っていた桃源郷と言うネットオークション専業ショップがあった。スタート価格が1円ばかりでたくさんの人が入札していた。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを獲得していたので、当時ネットショップ関係の人なら名前は聞いたことがあるに違いない。今はすでに楽天スーパーオークションと言うサービスも終了してしまったので、桃源郷オークションの名前を聞くことも無くなっていたのだが、半年ほど前に不意にその名を目にした。

 

それは数か月前に仕事のパートナーだったM氏との会話の中で出てきた。
 
M氏「あのさ、夏用のランディングページ考えてるんだけど」
 
私「またどっかのサイトをパクるんですか」
 
M氏「パクるなんて人聞きが悪いこと言わないでください。オマージュよ。オマージュ」
 
私「わかりました。ではどんなサイトをオマージュするんですか」
 
M氏「最近さ、気になるサイトがあってね……」
 
そう言ってIPメッセンジャーでURLを送りつけてきたのがバイコ」と言うレディース専門のバイク用品ネットショップだ。
なるほど、非常に洗練されていている。
ターゲットの絞り込み、サイトのおしゃれさ、キャラクター設定、イベント性、メディア性など参考にすべき点が山ほどあるサイトだった。
 
M氏「このモデルの女の子も絶妙だろ。親しみやすいかわいさ」
 
私「言いたいことは分かります。あんまりかわいいわけじゃないけど、コクられたらOKしちゃう感じのヤツってことでしょ。このキャラクターのイラストとかもいいですよね」
 
M氏「汎用性高いよねー、ゆるキャラは」
 
そんなことを言いながら、サイトを見ているとフッタのあたりに「運営会社 桃源郷とあった。
 
私「Mさん、これ桃源郷がやってるんですね!」
 
M氏「なにそれ?ガンダーラ的な?」
 
私「いや、それはどこかにあるユートピアだし。ゴダイゴだし。違います。知らないんすか?」
 
M氏「知らんす」
 
無理もない。M氏はwebデザイナーと言ってもともとは企業のオフィシャルサイト専門だったらしいので、ネットショップのことは詳しくない。それにしても懐かしい名前なのだが、これほどまでに進化していたとは、私も情報収集を怠っていたと思い知る。そして、桃源郷のサイトを見てみると複数の業態でネットショップを展開していた。しかもSNSはもちろん、オウンドメディアを立ち上げていたりと、見ごたえのある運営だった。
 
そんなサイトを見ていてそう言えば昔人気があったネットショップと言えば、すでに大きな会社になったあのサイトを思い出した。
もともとストラップヤと言う名の携帯ストラップ屋だったのに今や東証一部上場企業となっている。今やネットショップの運営よりもネットショップの一括管理システムの「ネクストエンジン」の方が有名になりつつある。
ストラップヤと同じようにネットショップの展開で成功してネットショップ支援システムを構築し、それがメインになるようなパターンではオーガランドも「オガリア」と言うシステムを展開している。本社は鹿児島県と言うIT企業としては異例の地方の会社であるが、洗練されたネットショップを展開している。
楽天のショップオブザイヤーに10年ほど前に入賞しまくっていた「 アンジェ 」と言うおしゃんてぃなショップも、いつの間にか京王百貨店グループになっていた。
もちろん、このように10年前から進化して成長していくベンチャー企業の裏に何千、何万と言う廃業に追い込まれたネットショップが存在するのだが、これからもそのサイクルは変わらないどころか早くなることは間違いないと考えられる。
 
ここ10年でネットショップを取り巻く環境は大幅に変わった。Yahooショッピングの無料化やポンパレモールなどの新興モール、メルカリなどのフリマアプリの台頭やamazonの成長、Lineの浸透なども多大な影響を与えている。
 
ネットショップでこれだけの変動があるのに、そこらへんの商店街がやっていけているのは奇跡じゃないかなぁって思うのだが、それでも今日もこの国は商店街とイオンモールが共存できるほどの何かしらの奇跡が続いているのである。
 
私「Mさん、どうやったら売上上がるんでしょうね」
 
M氏「そんなんわかったらみんなやってるし。面白いことしてれば上がるよ多分」
 
適当なこと言って。また。
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