サイバーマンデー、米ネット通販売上高が過去最高
【シリコンバレー=藤田満美子】米国の年末商戦で、インターネットを通じて買い物をする消費者が増えている。米ソフト大手アドビシステムズの調査によると、米ネット通販の売上高が感謝祭休暇明けの月曜日(今年は28日)に34億5000万ドル(約3880億円)と、1日の売上高として過去最高となった。スマートフォン(スマホ)の普及などが利用拡大につながった。
一瞬見た感じ「サイバイマン」みたいなのでドラゴンボールかと思わせといて、それでいてドラゴンボールが全然関係ないじゃない的な。
それはさておき、この記事によると週末の休暇明けに月曜日に職場からネットショッピングするとのこと。
私用厳禁
日本では私用で会社のパソコンでネットショッピングなんてばれようものならそれはもう、大変なことになる企業がたくさんある。言葉遊びではないが、私用に使用できない仕様になっていたりする。いやびっくり。情報漏えいの観点で行くとやむを得ない。
昔いた会社の先輩社員が会社のパソコンでオンライン麻雀で豪遊し、会社に多額の請求が来てつるし上げられていたことがある。当時の私は真面目で優秀な社員だったので、その先輩社員を上司と一緒に叱責したが、数か月後にその先輩は今度はアダルトサイトを利用した罪でイントラネットで全社員に閲覧サイト名を晒されていた。
先輩「盗撮のぞきっくす」が好きなんですね。
そんなこんなで会社のパソコンなんてシステム担当者がログを取っているのは明白なのに、どうして平気でそういうことをしてしまう人がいるのかが不思議でならないが、先輩曰く
「深く考えるくらいならパソコンなんて使わねぇし」
言いえて妙である。と言うことで彼は反射的かつ欲求に忠実に使用しているらしい。
ネットショップがあおりを喰らう
そう言った利用者は上記した先輩だけではない。ネットショップ利用客にもそう言ったお客様は後を絶たない。キャンセルしたいと言ってくるお客様の中にわりとたくさんいる。
「持ってたのに間違って注文したのでキャンセルしたい」
「よく見たらサイズが違った」
しらんがな。スマホで勢いよくポチるからそういうことになる。
まぁ、よくある話であるし、この切り出し方でキャンセルを申し入れられるお客様はまだ、申し訳ない気持ちを醸し出してくるので苦笑いでキャンセルを受けることも少なくない。しかし、例えばの話だが自動販売機にお金を入れて出てきたジュースが上記理由で返品したいなんて通用しない。どう考えても自販機は何も悪くない。明らかに客側の過失である。バカナンジャナイノって言われたらぐうの音も出ない。
そんな無茶苦茶な客側の理由のキャンセルでも押し返すようなことをすれば、レビューに低評価を書かれてしまう。楽天市場の場合は低評価レビューを貰うと事情聴取をされて場合によっては退店させられる。
ヤフーショッピングに関してはキャンセル率を計測し、その数値により検索表示順位が変動すると言うめんどくさいことをしてくださっている。
このように適当に注文してしまったと言うノータリンことうっかりなお客様のおかげで、ネットショップは戦々恐々としながら、受注作業を行うことになるのだ。
バカに見つからない対策
いつしか、タレントの有吉弘行氏が「ブレイクするとは」と言う問いに「バカに見つかること」と言っていた。それは応援してくれる人に大変失礼な話だが、これもまた的を射た言葉である。敷居が低くないと人は集まらないが敷居が低すぎると好まざる客も寄せ付けることになる。このバランスをコントロールして、良質な商品や情報を提供できるようになることは、ネットショップにとってとても大事なことなのである。
たくさん売れるのはとてもありがたいことだが、たくさん売れると効率を重視しないと適切なサービスを提供できないが、効率重視のシステムだと接客対応の部分がおろそかになり、結果的に顧客満足度を下げることになる。
顔が見えないネット販売と言う媒体だからこそ悩ましい問題である。
おそらく、日本のネット通販界隈にサイバーマンデーと言う概念が訪れるのはまだ先だろうな。